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研究と仕事

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森林美学・森林風致計画学を軸とした研究と仕事

 弊社の活動の基盤としている森林美学は,その技術に関する部分は美しい園路修景と,その背景を支える「森林の経営管理とその施業」について書かれています。 修景部分のかなりの部分は造園,ことにピュクラー・モスコーの庭園技法から影響を受けていると考えられ,主に視覚的な美しさを支えています。そして,美しい鳥の声や足に触る土の柔らかさ,花々の匂いや,動物の息吹のような五感に訴える部分は,背景の森林が司るものとして,自然の営みにあまり逆らわない森林経営管理と具体的な施業の考え方を提唱しています。こうして,美しく安全な園路と,自然美溢れる施業林の組み合わせによって,美しく収益の上がる森林づくりを可能にすると示しています。

 弊社の前身は,信州大学農学部造園学研究室であり,代表理事の伊藤は,長らくこの研究室で自然環境と,それから人間が作り出した「みどり」とを関連付けることにより,自然環境と人間の関係に関して探求し,研究室を運営してまいりました。現在の弊社では,その方針を造園的な技術と森林施業とを併せ持つ森林美学,そして森林風致計画学に関して研究・活動をすることにより,引き継ぎながら,運営を継続しています。